私のMacBookAIrの端子はUSB-Cだけです。また、通常は24インチの外部モニター「 DELL S2421HS」に接続してマルチ画面で使用していますが、このモニターは入力ポートがHDMI、DisplayPortしかありません。
以前はwindowsPCにHDMI接続していたのですが、Macbook Airに接続するためにはHDMIとUSB-Cの変換アダプタをつけるか、外付けのUSB-Cハブを購入する必要があります。
そこで外付けSSD、SDカード、他のUSB機器といろいろ繋ぐことを考え、据え置き、携帯の両方に適したコンパクトなドッキングステーション「CalDigit USB-C SOHO Dock」を購入しました。
「CalDigit USB-C SOHO Dock」を実際使ってみて、良かった点、またちょっと残念だった点などをレビューします。
総評
4K60Hzのモニター出力、最大10Gbpsでのデータ転送、さらには最大100Wのパススルー給電対応と必要な機能に入出力ポートも十分。その上コンパクトなので机の上を圧迫せず広く使える。そんな高性能ドックです。
・コンパクトながら十分なポート数。これ1台で外付けSSD、SDカード等様々なUSB機器と繋ぐことが可能。
・4k60kHzで外部モニターと接続できること。また、最大10Gbpsのデータ転送が可能。
・最大100WでM2 Macbook Airを充電できる。
・USB-Aポートが1ポートしかない
・使用しているとかなり本体が熱くなる
購入した理由
私が購入に至った経緯は以下の通りです。
- macと外部モニターをHDMIで接続したい。
- macの接続ポートが少ないのでSDカード、外付けSSDとか他のUSB機器と接続するのにアダプタが必要で不便。
【購入条件】
- 4kモニター購入を視野にいれており、4k60Hzに対応したUSBハブであること。
- 接続の自由さからMacとの接続ケーブルが取り外しできるタイプが良い。
- カメラ及びandroidスマホから写真等を取り込む場合があるので、SDスロットが付いていることが必須。
「Satechi On-The-Go マルチ USB-Cハブ」と最後まで悩みましたが、SDカードスロットがUHS-II対応していることで本製品にしました。
「CalDigit USB-C SOHO Dock」の外観とインターフェース
外観
コンパクトな箱にはいっています。本体はアルミ筐体でしっかり作られている感じで、いったってシンプルなデザインです。
サイズは64mm x 93mm x 17mmで手のひらサイズ。 重量は約118g。私は外で使うことも想定して購入していませんが、かさばらないサイズ感と重量なので、気軽に携帯して持ち出して使うこともできそうです。
付属品
付属品は本体、USB-C to USB-Cケーブルだけです。
接続できるポート
接続できるポートは以下の通りです。USB-A端子が1つしかないのが、ちょっと残念。
ポート | 仕様 | ポート数 |
USB-C(ホスト接続用) | 10Gbps | 1 |
USB-C(データ転送) | 10Gbps | 1 |
USB-C(充電用) | マシンへ最大90W | 1 |
USB-A(データ転送) | 10Gbps | 1 |
DisplayPort | DisplayPort 1.4 | 1 |
HDMI | HDMI 2.0b | 1 |
SDカードリーダー | UHS-II | 1 |
microSDカードリーダー | UHS-II | 1 |
全面
全面は、USB-A x 1ポート(10Gbps)、 USB-C x 1ポート(10Gbps)、 SD & microSD x 1(UHS-II)ポートがあります。
背面
背面は、USB-C x 1ポート(充電用PD)、DisplayPort x 1ポート(10Gbps)、 HDMI x 1ポートがあります。映像系と充電系のポートが背面にありますので、すっきりと配線できます。
側面
側面には、USB-C x 1ポート(10Gbps)があり、MacBook(ホストコンピューター)と接続します。
MacBook Airは「左側」にしかUSB-Cポートがありません。したがって、Dock本体は自然と左側に配置することになります。
非常に便利なのが、MacBookAirrと接続するケーブルを「取り外せる」ということです。そのため、USB-Cケーブルを付属のものから変更して長いものに変えれば、どんな配置にもできます。また携帯する場合にもバックにいれる際にかさばりません。
「CalDigit USB-C SOHO Dock」の特徴
10gbps伝送が可能
自宅や出先からリモートで仕事をしている状況を踏まえて設計されています。SOHO DockはUSB 3.1 Gen2(10Gbps)です。一般的なUSB 3.1 Gen1(5Gbps)の2倍のパフォーマンスが出ます。したがって、USB-A端子も10Gbpsの高速データ転送がが可能です。
WDのMy Passport(最大読取り1,050 MB/秒)でSSDの速度を測ってみました。読み取りで778.6Mbpsと理論値の最大速度はでませんが、なかなかの速度がでています。MacBook AirのThunderbolt端子からも測ってみましたが、ほぼ同じでした。SOHO Dock経由でも速度が落ちていないことがわかります。
4K60Hzでモニター接続できる
SOHO Dockの利点は、4K 60Hzモニターに接続できることです。一般的なUSB-Cハブでは30Hzになってしまいます。私のモニターは4kではないですが、購入を検討していることもあり、4k60Hz対応の製品であることが条件の一つでした。
最大100WでMacを充電
パススルー充電を使えば最大100Wのパススルー給電ができます。 USB-Cケーブル1本でMacBookと接続できるので、M1 MacBook Air の場合、外部ポートが節約できます。
SDスロットはUHS-2対応
SDカード、microSDカードリーダーはUHS-IIに対応。通常のSDカードだと最大104Mbp/sですが、UHS-IIだと最大312Mbp/sと3倍くらい出ます。早いほうがよりストレスなく伝送できます。
動作中は結構あつい
通常は外部モニターを接続して利用していますが、電源をいれてから、しばらくすると本体は結構熱くなります。触れないほどではないですが、それなりに熱いです。
バスパワー式で気軽に持ち運べる
このドックはMacBookの電力だけで動きます。そのため、コンパクトで手軽に持ち運びができます。また接続するUSB-Cケーブルを「取り外せる」のでバックにいれる際にかさばりません。MacBookをよく携帯する方には、非常に便利だと思います。
まとめ
M2 MacBook Airに最適な構成だと思います。非常にコンパクトなので、机を占領することもありません。
・1台の4Kモニターを60Hzで使いたい
・高速データ通信ポートが欲しい
・なるべく安い価格でドックを買いたい
・M1 / M2 MacBook Pro / Airを使っている
上記にあてはまる方には最適です。4Kモニターが必要なければ、もう少し安い一般的なUSB-Cハブでも良いですね。