「転生したらスライムだった件」|面白い?つまらない?人気の小説を読もう。

今回は、小説投稿サイト「小説家になろう」発のWeb小説が書籍化したファンタジー「転生したらスライムだった件」を紹介します。「転スラ」の略称で知られており、Web小説から書籍化を経て、漫画化からアニメ化までされた人気作品です。

私は各種小説投稿サイトも小説を投稿するのでなく、読む方専門(読み専)でサイトを利用しています。基本無料で気楽に読める(面白くなかったらすぐやめればよい)ので気に入っている小説投稿サイトです。

さて、「転生したらスライムだった件」(以下「転スラ」)ですが、異世界への転生物語は、主人公(人間)が生まれ変わって活躍する物語が普通ですが、「転スラ」は人ではなく「魔物(スライム)に転生し魔物の国を作る」という設定となっており、通常の転生ものとは一風変わっています。

しかしこの「転スラ」人気作品なのに、なぜか「面白い」「つまらない」という論争がネット上で交わされるほど、極端に意見がわかれる作品でもあります。

今回、なぜこの様に意見が分かれるかを考察しつつ、小説投稿サイト発の「転スラ」をおすすめする理由を述べます。

目次

転生したらスライムだった件」とは

 「転生したらスライムだった件」とは、小説投稿サイト「小説家になろう」発のWeb小説で、書籍化し更には漫画化を経てアニメ化までされた人気作品です。

グッズ販売も行われており、来月(2022年11月)には映画化(11月25日(金)公開『劇場版 転生したらスライムだった件 紅蓮の絆編』)も計画されています。

なお、WEB版は完結していますが、そのWEB小説を元として大幅に加筆・修正を加えた小説版はまだ完結していません。

関連書籍を含めたシリーズ累計発行部数は3000万部を突破しており、2022年5月、コミカライズの『転生したらスライムだった件』が第46回講談社漫画大賞の少年部門を受賞しています。

あらすじ

刺されて死んだと思ったら異世界に転生してました――スライムとして……。
何ということもない人生を送っていた三上悟は、通り魔に刺され37年の人生に幕を閉じた……はずだった。
ふと気がつくと、目も見えなければ、耳も聞こえない……。
そんな状況の中、自分があの“スライム”に転生してしまった事に気づく。
最弱と名高いモンスターである事に不満を感じつつも、お気楽スライムライフを満喫する三上悟だったが、天災級のモンスター“暴風竜ヴェルドラ”と出会ったことで運命は大きく動き出す――。
ヴェルドラに“リムル”と名付けてもらい、スライムとして新たな異世界生活をスタートさせた矢先、ゴブリンと牙狼族との争いに巻き込まれ、いつしかモンスターたちの主として君臨することに……。
相手の能力を奪う『捕食者』と世界の理を知る『大賢者』、二つのユニークスキルを武器に最強のスライム伝説が今始まる!

「転スラ」が「つまらない」と言われるのはなぜ?

転スラがつまらないと言われているポイントは、

・「リムル(主人公)がチート能力で最強すぎる」
・「都合主義で面白くない」

という主旨の意見がほとんどです。あまりにリムルが強すぎて、「展開が見えてしまう」「”勧善懲悪”的なご都合主義のストーリー」。そんな感じでつまらないみたいです。いろいろ調べているうちに、これ全てアニメから入った方ばっかりなのでは?と感じました。

アニメ版(シリーズ前半部分)は書籍版から少しストーリーを削っている部分もありますので、主人公最強で展開も早く進みすぎるきらいがありますので、アニメから入った方はそのように感じやすのかもしれません。

WEB版、書籍版を読んでいればわかるのですが、特にシリーズ後半に入るとチートで最強すぎる展開だけではありません。中盤からは、リムルが転生した世界の謎が徐々に解き明かされる展開を盛り込みつつ物語が進みます。

転スラがつまらないという方は一度書籍版(アニメ化されている最初の部分だけでも)を読んでみてはどうでしょうか。今までと感想が変わるかもしれません。それでも大筋は一緒なので、”勧善懲悪”的なストーリーがきらいな方は面白くないと感じるかもしれませんね。

『転スラ』はやっぱり面白い。

私は転スラが大好きです。そこで、転スラの面白いところを考えてみました。

異世界へ転生したのに、人間ではなくてスライムという斬新な発想。

異世界転生ものにおいて、転生したのが魔物(スライム)という発想が面白い。また、異世界転生ものの特徴である「俺tueee」系の王道ストーリーでありながら、敵も味方も個性的で魅力的なキャラクターばかり。いまでは小説サイトで異世界ものに人間意外に転生した物語がありますが、その先駆けとなる小説でもあります。

人間でないのだから、「こんな展開もあってもいいよね。」と仕事で疲れた体でも、気を張らずに楽に読めます。単行本1、2巻程度の小説なら問題ないのですが、気を張り詰めた展開、謎大き展開がさすがに20巻以上となるような長編では疲れます。

面白さの種類が豊富。かつストーリー展開も爽快で面白い

キャラ同士の会話あり、ファンタジーとして当然の魔法あり、なぜ転生者がいるのかという謎ときもあります。「ファンタジー」「ミステリー」な要素を盛り込んでストーリー展開は軽快かつ爽快。気を張らずにスカッとするお話を読みたいという方にぴったりです。

漫画化、アニメ化されたことでキャラクターのイメージが膨らみ感情移入できる。

漫画化、アニメ化により キャラクターの作り込みがされたことで、「かわいいくて強い」というビジュアルのイメージが読み手に伝わることで登場キャラクターたちがより一層魅力的になっていると思います。漫画化&アニメ化が書籍版のキャラクターたちをより魅力的にしていると思います。書籍版を読み続けるうちに、頭の中でキャラクターのイメージを補完してくれるのでよりキャラクター達へ感情移入できます。

 漫画、アニメ等から入っても十分楽しめますが、個人的には、小説版から読み始めるのがおすすめです。

まとめ

「転生したらスライムだった件」は、ストーリー展開が爽快に流れていく面白いファンタジーです。漫画的な展開ですが、肩肘張らずに読めますので、この機会に読んでみてはいかがでしょうか。

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